teleleの雑記帳

たまに哲学の話をします。

形而上学

Modal Logic as Metaphysicsの読書メモ その2(1.1~1.4)

前回のつづき。

Modal Logic as Metaphysicsの読書メモ(kindle出てたんじゃねーかっ!!!←改)

Modal Logic as Metaphysics作者: Timothy Williamson出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Txt)発売日: 2013/05/19メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る

現実主義と可能主義のフォーマルな比較

今、読んでいる本に関する予備知識として、様相の形而上学における現実主義(Actualism)、可能主義(Possibilism)の形式体系上での比較に関する昔のまとめ(自分用)を掘り起こす。

分岐時間論理とタイムトラベルの妄想

西條 玲奈 / SAIJO Reina on Twitter: "可能世界は様相論理の意味論に使われるだけだから、タイムトラベルの議論とは直接関係ないんじゃないかとは思うけどねえ。"

World-Time Parallel

様相の形而上学と時間の形而上学の間にある並行性が認められることは、多くの哲学者によって指摘されているし、(分析)形而上学で最初に覚えることのひとつだ。たとえば、現実主義(actualism)という立場があり、これによれば、存在するものとは、何であれ現…

認識的可能性(epistemic possibility)と認識可能性(knowability)―二次元意味論の認識的理解と認識論理の意味論

Two-Dimensional Semantics作者: Manuel Garcia-carpintero,Josep Macia出版社/メーカー: Oxford University Press, U.S.A.発売日: 2006/06/08メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 去年の今頃、大学院のゼミで新しく入った修士の人たちと一…

ただ可能であるというだけのものたち―Ersatzismではない現実主義

Mere Possibilities: Metaphysical Foundations of Modal Semantics (Carl G. Hempel Lecture)作者: Robert Stalnaker出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 2011/12/19メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る

論理空間の冷戦体制と孤島の可能世界

以前に考えたことで、ずーっとすっきり見通せない話。様相の形而上学関連だとあまり指摘されないような感じがあるけど、重要なことだと思うので、まとめて書いておく。ちなみに以下は、以前に紀要に書いた論文の一部とも重なるところがある。 Armstrongも言…

現代形而上学の入門書

ワードマップ現代形而上学: 分析哲学が問う、人・因果・存在の謎作者: 秋葉剛史,倉田剛,鈴木生郎,谷川卓出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2014/02/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る ある界隈では待望の本。分析(的)形而上学の入門書と…